2017/11/16

使用ドラムセットも紹介!佐野康夫スネアドラムワークショップ イベントレポート。

11月11日に開催された[佐野康夫スネアドラムワークショップ]大変盛り上がりましたね!

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佐野さんの鮮やかなドラミング、スネアを中心にしたドラムの音作りについての話、全てが内容の濃い楽しいイベントとなりました!

「お客さんと近い距離で話ができる、リラックスしたムードのイベントにしたい」という佐野さんのリクエストどうり、和やかな楽しい時間となったイベントの様子を少しだけ、ご紹介いたします。


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それでは、まずこの日使われた使用機材から紹介いたしましょう!

この日、佐野康夫さんがお使いになられたドラムセットはCANOPUSのネオ ヴィンテージシリーズのNV60-M1 EX。

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佐野さんご自身の手でチューニングされ、生ドラムならではの豊かさに溢れた、気持ち良いサウンドを鳴らしてくれましたね!



12"×8"タム、14"×14"と16"×16"のフロアはヘッドにトップボトム共に、CANOPUSのSWCコーテッドを使用。

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ノーミュートで決して張り過ぎないミドルピッチぎみのオーソドックスなチューニングながら、バランス良く音作りされ温かい低音が気持ち良い音に仕上がっていましたね!

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22"×14"のバスドラムは打面ヘッドにクリアのパワーストローク3 、フロントはエボニー(ミュート無し)を装備。

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タム系に比べて打面、フロント共に張りが強めに設定されており、特にフロントは結構張り気味な印象を受けました。

バスドラの中のミュートはEVANSのEQパッドを2枚重ねて入れるだけと、軽め。

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打面にダンパーが軽く触れる一方で、フロントヘッドにはほとんど接触しないよう長さが設定されていました。
ちなみにミュートはバスドラの中に置いてあるだけで、重り等で固定されていません。

このミュート控えめなチューニングにより、ネオヴィンテージらしいコシの効いた色気のあるトーンが余す事無く発揮され、素晴らしいキックサウンドに仕上がっていました。
歌心あふれる佐野さんのダイナミックなドラミングを目指すドラマーさんは、ぜひ参考にして下さいね!


今回のセミナーのメインテーマとなるスネアドラムは新作のTYPE-Rシリーズの[MTR-1465 PH]が登場!

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ロックに特化したモデルとして登場した10plyメイプルシェルのスネアで、なんとCANOPUS木胴スネア初の10テンション仕様!
サイズは14"×6.5"の深胴となっており、プレスフープのタイプを選ばれました。

ちなみに佐野さんは基本的にプレスフープがお好みらしく、
「音がつまる事が無いのでイメージがしやすく、現場でも採用されやすい」との事でした。

今回は出荷時のままのデフォルト状態で使用されましたが、イベント本編で佐野さんの手でチューニングされ変幻自在のサウンドを奏でてくれましたね!


シンバルは全てZildjianで、佐野さんコダワリの独創的な組合せになっています。

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まずハイハットは16"でトップにAの16"ミディアムクラッシュ、ボトムがAのロッククラッシュを合せて使用。
ハット側メインクラッシュはKの19"ダーククラッシュ シン

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ライドはKの22"ダークミディム ライド。
ライド側のクラッシュは なんと穴あきでKの18"EFX

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全体的に表情豊かな大きめサイズで構成されており、各シンバルの良い個性が発揮された、全体として統一感のある生々しいサウンドに仕上がっていました。




そうして準備が整い、満員御礼となったお客様の期待が高まる中、佐野康夫さんが登場!

オープニングを飾る、鮮やかなデモ演奏からワークショップはスタートしました!


佐野康夫

「リアルなドラムサウンドを眼の前で体感して欲しい」との意向で、なんとPA無しの完全生音での演奏!

柔らかいグリップのショットから生まれる、極上のドラムサウンド、
躍動するグルーヴ、キレのあるフレージングの全てが素晴らしいですね!

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そしてリズムの一番気持ちいいタイミング(ポケット)で入ってくる、スネアのタイミングも絶妙!
一打一打が力強く楽曲をプッシュしていきます。

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普段聴くことのできない佐野さんの生音グルーヴを思う存分に味わう事ができ、非常に贅沢な体験となりました!




そして興奮冷めやらぬ中、イベントのメインテーマとなるスネアドラムの話に突入!

スネアの音の作り方や、ミュートの方法などベーシックとなる部分から、
ショットでの音の表情の変化のつけ方、楽曲ごとにハマるスネアサウンドの紹介、ハコの状況によっての音作りの例など、佐野さんが日々の音楽の現場で実際に行なわれている事をベースに、様々な内容が紹介されました。

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佐野さんご自身の手で一台のスネアを様々なサウンドにチューニングしていただき、実演で音を出しながら解説が進みます。

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まず、打面から見たフープの高さを視覚的に揃える事で張り具合を揃えていくのが、佐野さん流チューニングの基本!
最初はミドルピッチに設定して音を確認し、イメージに応じてハイピッチやローピッチに変化させる方法が紹介されました。

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ライブではハイピッチ用、ローピッチ用の2台のスネアを用意し曲によって乗せ変える事で、楽曲の世界観に合う音を使い分ける事も多いそう。
1台でこなさないといけない時は、ミドルピッチに設定してショットでピッチ感を演出する方法も紹介されました!

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ミュートで使われるガムテープの張り方も実演!

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「ボーカリストのタイプによってスネアをどう選ぶか?」という質問には、
「一番考えるのはボーカリストの声量に対してのスネアの音量」という佐野さん流の答えを頂きました。
ボーカルのピッチで決める事は少なく、歌を「邪魔しない事」より、歌の「世界観を引き立てる事」を意識されているとの事。

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参加者からの質問にも、一つ一つ丁寧に答える佐野さん!
楽しいドラムの話が続き笑顔でトークも弾みます。
お客さんとの距離が近いのも、今回のワークショップの魅力ですね!

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そして本編最後を飾るアツい演奏にてワークショップ第一部は終了いたしました!

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さらに小休止を挟んで後半に突入!

第2部は、さらに佐野さんと触れ合って頂けるよう、通常のドラムセミナーとは少し変わった企画となりました!


まずは、佐野さんの挨拶から、ご来場頂いたお客さまを含めた全員での乾杯からスタート!

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みんなでドリンク片手にリラックスし、好みのスネアドラムやライブの裏話など、色々な話が飛び出しました!

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途中には佐野さんがオススメ機種や気になっているCANOPUSスネアを選んで試奏するコーナーも。

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CANOPUSショールームとして全シリーズのスネアを常時取りそろえる、どらむ村の在庫ラインナップを見て佐野さんもワクワク!

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ご自身の手で一台一台チューニングして頂き、それぞれの良さをコメントして頂きました!

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最近の現場でも良く活躍していると、佐野さん絶賛愛用中のネオヴィンテージの新作[NV60M5S-1450]。
ロジャース風の独特のトーンに加え、付属しているインナーミュートが上から乗せるミュートとは違うテイストが出せるのも魅力との事!

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12テンションのトップと6テンションのボトムが個性的なネオヴィンテージの[NV70M4S-1465]は、安定したアタック感といなたい感じが良く、お好みだそうです。

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重圧なシェルが生み出す強力な大音量を誇る3mmブラスの限定ゴールドパーツ仕様は、「高音の強さと共にまろやかさもある鳴り」と的確なサウンド分析!

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CANOPUSを代表する「単板くりぬき胴」のゼルコバ [HS1450]の素晴らしい鳴りは、佐野さんも絶賛!
レスポンス抜群で、ヌケの良い気持ち良いサウンドですね!

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こうして盛り沢山の内容となったワークショップは、あっという間に終了。
ライブやレコーディングでも、ご自身の手でドラムをチューニングされ「チューニングからがドラムの楽しみ!」という、佐野さん流のドラムへの愛情が凄く印象的でした。

参加者の皆様にもスネアドラムという楽器の魅力と楽しさを、あらためて体感頂けたのではないでしょうか?

やっぱりドラムってオモシロいですよね! 


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最後になりますが、素晴らしいワークショップを開いて頂いた佐野康夫さん、
沢山のご協力を頂いたCANOPUSの松村さん、
そして、ご参加頂けましたお客様
本当にありがとうございました。

どらむ村は今後も楽しいイベントを開催しますので、ぜひチェックして下さい!




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