2019/04/11

初心者さんにぜひ知ってほしい、使いやすいドラムスティックの選び方のコツ

新生活がスタートする4月に入り、新しくドラムに挑戦するフレッシュなドラマー・打楽器奏者さんにのご来店が多くなり、どらむ村店内も春らしく盛り上がってきました!

そんなドラムを始める時、必ず最初に買うのがスティックですよね!
今日は、カタログに載っているサイズや素材以外に、ココを見ながら店頭で試していけば自分にあった最適なモデルを見つけられる、大事なポイントをまとめてみました!







まず最初にチェックして欲しいのは重心のバランス。

ドラムスティックにはチップの下の部分に"ショルダー"と呼ばれる角度がついて細くなっている部分があるのですが、ココの形状が超重要!





例えばショルダー部が長く傾斜がついて細くなっている程、チップ側が軽くなり逆にグリップ側が重くなってきますよね!

fc2blog_2019051522054092f.jpg fc2blog_20190515221036291.jpg


こうなると手で握る部分に重心が近づくので、リバウンドが得られやすくコントロールがしやすくなる半面、ショットに重さが乗せにくくフルショットでの音量は出しにくくなります。


(先がかなり細く削られているのが、一目で解りますよね!)

一般的にこういったショルダー細めの機種をコントロール重視の"後ろ重心タイプ"と言います。

fc2blog_2019051521584747f.jpg fc2blog_201905152159042b3.jpg

(指を使い小さな動きでコマかく操作される、お箸をイメージすると分かりやすいですね。)

fc2blog_20180128142257b7a.jpg fc2blog_20190515211249ffa.jpg

(繊細なサウンドのコントロールがしやすく、JAZZ系のスティックに多い形状!)




逆もまた然りで、ショルダーが短く太くて、あまりテーパーがかかっていないモデルはチップ側が重くなります。

fc2blog_20190515221148195.jpg fc2blog_201905152150393e1.jpg


こうなると、手で握る部分より前方に重心のポイントがあるので、コントロールが難しくなりますが、チップに重さが乗せやすくなるので、音量を出しやすくなってきます。


(首の部分までガッツリ太く、チップ側に重量があるのが一目瞭然!大音量のロック系モデルに多い形です!)

fc2blog_20190515215111a65.jpg fc2blog_20190515215125ee6.jpg


一般的にこの手のショルダーの太い機種はパワー重視の"前重心タイプ"と呼ばれます。



(極端な例ですが、腕から大きく振り上げて強い力でクギを打つハンマーなどをイメージすると、理解しやすいかもしれません。)


ちなみにショルダーの切り込みの無いノーチップタイプは究極の前重心モデル!音の太さが半端じゃないです!

fc2blog_2019051521505771e.jpg


ちなみに、実際に下の写真にある最も標準的なバランスと言えるVic-Firthの5Aと、かなりテーパーが強く後ろ重心になっているアメリカン JAZZのAJ2は同じヒッコリー材で14.4×407mmサイズとカタログ上のサイズ設定は全く同じなのですが、手に持って叩き比べるとリバウンドや打感の使い心地から楽器から出てくる音量、音質まで、オモシロいくらいに全く違ってきます。


(上側が標準の5A、下側が後ろ重心のAJ2)


(このショルダー形状による重心の違いで、各プレイヤーに最適なスティックが大きく変わるのがオモシロイ!)


この形状を見て、重心とバランスを考えながらスティック選びをすると、直感的に 自分の手に"なじむ" 機種が見つかりやすくなりますよ!
自分のプレースタイルと演奏する音楽と相談しながら、ぜひ店頭でお試しください!





次に気をつけて欲しいのがスティックの"太さ"!

当然なんですが、人間は身長や体格が違うと手や指のサイズが違ってきますよね。


次の写真で持っているVic-Firthのギャビン ハリソンモデルのスティックは太さ16.0x長さ429mmという超大柄モデル。
例えば写真の150cmの手の小さい日本人女性が持つと、太過ぎて手にあまる感じでバランスが悪いのが解りますか?

fc2blog_20210609182601db6.jpg


ところが、写真のように身長190cmの手の大きい白人男性が持つと16mmの太いグリップも指がキレイに掛かって、問題無くホールドできます。

fc2blog_20210609182458a59.jpg


実際このモデルを使うギャビン ハリソン本人も身長が高く、大柄な人物で、体格に合ったグリップサイズが選ばれてるんですね。


長さに関してはグリップ位置も含め多少の好みがあると思うのですが、太さに関しては太過ぎて指が届かずうまくホールドできなかったり、逆に細すぎて手の中で空間が広すぎてフィンガーコントロールしにくい等、根本的に"握りにくい"などの問題が発生しがちです!

fc2blog_20210609202959b47.jpg
fc2blog_20210609182735ea7.jpg

一方でドラムセット用として標準とされる5Aサイズのスティックは太さ14.4mm×長さ407mmとなっていたり、各音楽ジャンルによってバランスが良いとされるモデルがあるのも事実。
ただ、どうもシックリ来ない時は、一度自分の手のサイズに合わせてスティックの太さを見直すと、大事な発見がありますよ!


fc2blog_20210609195714d87.jpg




ドラマーとスティックは相性がとても大事!
練習して上手くなると、他のモデルがより演奏しやすくなる事も良くありますので、手に持った感覚を信じて、色々なモデルにぜひ挑戦して下さいね!

(価格はブログ投稿時のモノとなります。、後日、価格改定などにより変更される可能性がございますのでご了承ください。)


大阪のドラム 専門店 "どらむ村"の最新情報はこちらでチェック!
http://actdrum.blog.fc2.com

世界限定30台!TAMAの極上ドラムセット[スター ブビンガ エキゾチック - スカンジナビアン バーチ -ブルー バイキング ドラムキット-]が入荷しました!
http://actdrum.blog.fc2.com/blog-entry-1059.html

Gretsch社創業135周年を記念して、製作された限定スネアドラム[USA カスタムシリーズ - 135th アニバーサリー スネアドラム(G 4 1 6 0 - A 1 3 5)]が入荷しました!
http://actdrum.blog.fc2.com/blog-entry-1045.html

[はたけやま裕 スペシャルカホンワークショップ vol.4〜カホン教則本発売記念編〜]開催!
http://actdrum.blog.fc2.com/blog-entry-1064.html

どらむ村主催によるイベントのレポートはこちらでチェック!
http://actdrum.blog.fc2.com/blog-category-16.html